遺品整理のホームページに「自社スタッフが対応」と載せたいとき、その一文だけでは、見積もりから作業完了まで誰が何を担当するかは伝わりません。依頼者が確かめたいのは、希望が現場へ伝わるのか、大切な品をどう確認するのか、困ったときに誰へ連絡すればよいかです。
自社スタッフの強みは、担当する工程と責任者、依頼者への確認方法を具体的に示して伝えましょう。この記事では、遺品整理会社のWeb担当者に向けて、自社対応と外部連携の説明、掲載原稿の例、写真と事例の見せ方をまとめます。
自社スタッフの強みを具体化する
自社雇用であることを紹介するだけでなく、その体制でどのような対応をしているかを書きます。たとえば見積もり担当者が現場にも同行するのか、作業責任者へ何を引き継ぐのか、残したい品をどの段階で確認するのかを社内で確かめます。
「自社スタッフだから安心」「外注しないから安い」と結論だけを書くのではなく、実際の確認や説明を示してください。雇用形態だけでは、個々の作業品質や最終的な料金を読者が判断できません。
依頼者の要望を誰が受け、どこへ記録し、作業時にどう確認するかまで示せると、紹介文と現場の対応を照合できます。実施していない手順を、理想のサービスとして掲載しないことが前提です。
担当工程と外部連携を説明する
受付、見積もり、仕分け、搬出、廃棄物の回収・処理など、工程ごとに自社と連携先の役割を確認します。外部の専門事業者が対応する工程があるなら、その範囲も含めて説明します。
「すべて自社対応」という表現を使う前に、営業上の説明と現場の分担が一致しているかを見てください。外部連携そのものを悪いこととして扱わず、責任と連絡先が分かる案内を目指します。
見積もりと現場の担当者
同じ担当者が見積もりから作業まで対応するなら、その範囲を明示します。別のスタッフへ引き継ぐ場合は、作業責任者と、残す品・探す品・立ち入り範囲などをどのように共有するかを伝えます。
担当者の都合や作業内容によって体制が変わるなら、常に同じ人が来ると約束しないようにします。変更がある場合の説明方法や、作業当日に依頼者が連絡できる窓口を案内しましょう。
スタッフ紹介欄では、氏名の公開範囲を本人と確認したうえで、担当業務や相談時に確認することを載せます。経歴や資格の記載は、在籍状況と証明資料に照合します。
仕分けと廃棄物回収の違い
遺品の仕分けや家屋からの搬出と、家庭から出る廃棄物の回収については、担当と処理方法を分けて確認します。自社スタッフが作業するという説明だけで、家庭ごみを回収できることの根拠にはなりません。
環境省の案内では、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要とされています。産業廃棄物処理業の許可や古物商の許可だけでは回収できません。
ホームページでは、自社が保有する許可と、許可業者などが担う工程を混同しないように説明します。地域や品目によって対応が異なる場合は、自治体のルールと実際の処理方法を確認したうえで案内してください。資格名を並べるだけで、すべての作業に対応できるように見せないことが大切です。
掲載原稿の書き方
以下は、担当範囲と依頼者への確認方法を説明するための架空の記載例です。自社の運用に当てはまる部分だけを使い、未実施の対応は載せません。
> 見積もりと室内の仕分けは当社スタッフが担当します。作業前に、残したい品と探してほしい品を責任者が確認します。処分するか判断できない品が見つかった場合は、依頼者へ確認してから進めます。廃棄物の回収は、地域のルールに沿って許可業者などの担当範囲をご案内します。
この例を使う場合でも、見積もり担当者と作業責任者が同じかどうか、外部事業者への依頼や費用の説明を誰が行うかは、自社の体制に合わせて補います。
良さを伝える文と一緒に、問い合わせ時に確認する内容も置くと、依頼者が次の行動を決めやすくなります。たとえば所在地、物量、希望日、立ち会いの可否など、受付で実際に必要としている情報を案内します。写真だけで最終金額が決まるなど、対応できない約束はしないようにします。
写真と事例で裏づける
写真と事例は、説明した作業体制を実際に確認してもらうために使います。Googleも、コンテンツの作成ガイドで、実体験や明確な情報源、作成者の背景などを確認事項に挙げています。ただし、写真を増やすだけで検索順位や問い合わせが改善するという意味ではありません。
スタッフ写真と作業写真
実際に対応するスタッフの写真を用意し、担当業務の説明と組み合わせます。顔写真の公開が難しい場合は、本人の同意を得たうえで、手元や作業中の姿など、公開できる撮り方を検討します。
作業写真は、単に箱を運んでいる場面だけでなく、養生、仕分け、依頼者と品物を確認する場面など、紹介文で説明した対応が分かるものを選びます。表札、郵便物、通帳、家族写真などが写り込んでいないか確認し、依頼者の許諾範囲に合わせます。
PhotoACなどの素材写真は、作業や相談のイメージを示す用途に使います。自社社員の紹介欄や自社の対応事例に置き、実際のスタッフや現場の写真と誤認させないようにしてください。
対応事例に残す情報
事例には、依頼時の状況、依頼者の希望、自社が担当した工程、連携先が担当した工程、作業後に確認した内容を残します。間取りや人数、作業時間を載せる場合は、当日の記録と一致させます。
同じ間取りでも、物量や搬出条件が異なれば、別の依頼にそのまま当てはめられるとは限りません。費用や作業時間を一般的な目安として見せるのではなく、その事例の条件として説明します。
写真だけでは見えない対応を文章で補うこともできます。たとえば残したい品をどの時点で確認したかなど、記録で確かめられ、依頼者が公開を了承した内容を選びます。感謝の言葉や作業結果を創作しないようにしましょう。
公開前に現場と内容を照合する
掲載前に、現場責任者と受付担当者の両方に原稿を確認してもらいます。担当範囲、外部連携、料金の説明、写真が現在の対応と一致しているかを、実際の依頼を想定して読んでもらうとよいでしょう。
「必ず同じ担当者」「追加費用は一切なし」など、例外があり得る約束が残っていないかも確認します。対応できる条件を説明することで、実際の受付との食い違いを防ぐことを目指します。
公開後は、担当者の異動や連携先の変更があった際に誰がページを更新するかを決めておきます。原稿やページ構成から見直したい場合は、WAKURU株式会社のHP制作・LP制作で、既存サイトの部分改善も相談できます。



