記事の執筆を依頼するときや、公開済みの記事を見直すとき、何文字あれば十分なのか迷うことがあります。短い原稿に説明が足りない場合もあれば、長くても同じ話を繰り返している場合もあります。
SEOのための一律の文字数を決めず、読者の疑問に答える見出しと説明を先にそろえましょう。原稿では、判断に必要な条件が抜けていれば追記し、同じ説明の繰り返しなら削ります。この記事では、その判断方法を原稿の例とともに説明します。
SEOに必要な文字数の基準
Googleが優先する特定の文字数はありません。Googleのコンテンツ作成ガイドでも、一定の文字数に合わせて記事を書くことを見直すよう案内しています。
また、SEOスターターガイドは、上位表示を目的に長さだけを調節しても意味がなく、最小・最大の文字数もないと説明しています。上位記事より長く書けばよい、短い記事は登録されない、といった基準にはできません。
文字数を比較する場合は、本文だけを数えるのか、見出しや表も含めるのかをそろえます。ナビゲーションや関連記事まで含むページ全体の文字数を、そのまま原稿の分量と比較しないようにしてください。
ただし、文字数に基準がないことと、説明を省いてよいことは別です。たとえば料金を尋ねる読者に金額だけを伝えても、その金額に含まれる作業が分からなければ、自分の依頼に当てはまるか判断できません。必要な条件を説明した結果として文章が長くなることはあります。
記事に必要な情報を決める手順

執筆前に、読者が読み終えたときに何を理解し、何を判断できる状態にするかを決めます。その回答に必要な情報を見出しへ分け、根拠や説明の例を集めてから分量を見積もりましょう。最初に文字数だけを渡すと、書き手と依頼者の間で、どこまで説明するかがそろいません。
検索する人の疑問を一つに絞る
同じサービスについて検索していても、仕組みを知りたい人と、依頼先を比較したい人では必要な説明が異なります。まず「誰が、何を決めるために読む記事か」を一文で書いてみてください。
たとえば「ホームページ制作の費用」なら、新規制作の予算を立てたいのか、受け取った見積書が妥当か確認したいのかを分けます。前者では費用が変わる条件、後者では見積もりに含まれる範囲や追加費用の確認方法が中心になります。
検索結果を見るときも、同じ目的のページを比較します。料金表だけのページと、制作の全工程を説明する記事の文字数を平均しても、自社の記事に必要な範囲は決まりません。
見出しごとに回答と根拠を置く
見出しを並べたら、それぞれの下に「この節で伝える回答」を短く書きます。「費用のポイント」のような項目名だけで止めず、「ページ数だけでなく原稿作成や撮影を含むかで見積もりの範囲を比較する」と、説明する内容まで決めます。
数値や制度、サービスの仕様を扱う節には、参照する一次情報も添えます。自社の事例を使うなら、担当者の記録や公開できる資料で確認しておきます。Googleも、独自の情報や分析、読者が目的を果たすために十分な説明があるかを、前述の作成ガイドで確認事項に挙げています。
他の記事にない話を無理に作る必要はありません。自社の相談で実際に聞かれた疑問や、見積もりを比較するときに見落としやすい条件など、確認できる情報から説明を補います。
加筆する箇所と削る箇所
原稿を直すときは、短いか長いかより、読み手がその説明で判断できるかを見ます。以下は編集方針を比べるための例です。
原稿の状態 | 編集方針 | 確認すること |
|---|---|---|
金額はあるが含まれる作業が不明 | 条件を追記する | 読者の依頼に当てはまるか分かるか |
同じ結論を言い換えて繰り返している | 重複を削る | 削っても理由や注意点が失われないか |
主題から離れた詳しい説明が続く | 範囲を絞る | この疑問への回答に必要か |
判断に必要な条件を補う
たとえば「制作会社には必要な資料を渡しましょう」という文だけでは、担当者は何を準備すればよいか分かりません。扱うサービスを説明する資料なのか、掲載したい写真なのか、原稿なのかを明らかにします。
書き換えの例は「制作会社には、掲載するサービスの説明、手元にある写真、現在のサイトのURLを共有します。原稿や写真が足りない場合は、どこまで制作を依頼できるか確認しましょう」です。これは一般的な依頼準備の例であり、すべての制作会社が原稿や撮影に対応するという説明ではありません。
必要な情報を補う際も、未確認のサービスや条件を想像で足さないことが大切です。説明に必要な資料がなければ、先に依頼先や社内担当者へ確認します。
答えを増やさない反復を削る
「問い合わせフォームは分かりやすくすることが重要です。分かりやすいフォームなら、使う人に伝わりやすくなります」という原稿は、後半で具体的な説明が増えていません。
「問い合わせフォームでは、必須項目と任意項目を区別し、入力エラーの箇所を示します」のように、この記事で扱う改善内容へ進めます。前後の節ですでに同じ操作を説明しているなら、ここで再び詳しく書く必要はありません。
削る前には、後半だけに書かれている例外や注意点がないかも確かめます。短くすることを優先して、適用条件まで落とさないようにしましょう。
執筆を依頼するときの伝え方
外注や社内の制作管理では、文字数の目安が必要な場面もあります。その場合は、分量と一緒に「必ず答える疑問」「確認する資料」「扱わない話題」を渡します。
たとえば見積もり比較の記事なら、依頼内容は「総額だけでなく、原稿作成・撮影・公開後の修正の有無を比較できるようにする」と具体化できます。制作会社のランキングや、確認できない業界相場は扱わない、と範囲を決めれば、無関係な説明が入りにくくなります。
原稿を受け取るときは、見出しごとに「答えた疑問」「根拠となる資料と確認日」「まだ確認できていないこと」を併記してもらいます。たとえば料金の説明なら、金額だけでなく含まれる作業と追加費用の条件まで資料と照合します。資料で確認できない部分は、文章を補って埋めずに「要確認」として担当者へ戻します。
目安より短くても必要な回答がそろっていれば、加筆する理由を先に確認します。逆に長くなった場合は、欠かせない条件を説明しているのか、話題が広がりすぎたのかを見ます。文字数の超過・不足だけで差し戻さず、見出しごとの回答を基準にすり合わせましょう。
リライト後に確認すること
編集後はタイトルと見出しだけを読み、その後に本文を通して確認します。タイトルで約束した判断材料が本文にあり、最初の主要な節で質問への回答に進んでいるかを見てください。書き手以外の担当者に、条件が分からず迷う箇所を挙げてもらう方法も使えます。
公開後の検索結果の変化は、文章の品質確認とは分けて記録します。変更日、直した疑問、追加した根拠を残しておけば、次回の見直しで同じ加筆を繰り返さずに済みます。この記事の編集方法を実施したことだけで、インデックス登録や順位の改善が確認できたとは判断しません。
公開後に同じ質問を繰り返し受ける場合は、その答えが本文にないのか、載っていても見つけにくいのかを確認します。検索の表示回数だけで不足箇所を決めず、問い合わせの内容と実際の原稿を照合してから直す場所を選びましょう。
構成や文章とあわせて、サイトのどのページを直すか迷う場合は、WAKURU株式会社のHP制作・LP制作で相談できます。既存サイトの部分改善も含め、現在の内容に応じて進め方を検討します。



