リフォーム会社の集客では、ホームページ、Googleマップ、広告、SNS、ポータルサイト、チラシなど、使える手段が多くあります。しかし、手段を増やしただけでは、遠方や対応外工事の問い合わせが増えたり、現地調査が重なって担当者が回らなくなったりすることがあります。
先に決めるべきなのは、増やしたい工事、対応地域、相談の緊急度、現地調査と施工の余力です。その条件に合うページを用意し、必要な媒体だけを接続します。さらに、フォーム送信の件数だけで評価せず、対応可否、現地調査、見積もり、受注、粗利まで同じ案件として記録すると、続ける施策と直す工程を判断しやすくなります。
この記事は、紹介やポータルサイト以外にも自社への相談経路を育てたい会社や、集客費を使っているものの受注への貢献を判断できていない会社に向けた内容です。自社が受けたい案件を一つ選び、受け皿となるページ、問い合わせ対応、効果測定を順に整える方法を説明します。
リフォーム集客で最初に決めること
集客方法を比べる前に、増やしたい工事と、現地調査から施工まで無理なく受け入れられる条件を決めます。経営者だけでなく、受付、営業、現場の担当者も交えて整理してください。
増やしたい工事と受注条件
リフォーム全般では範囲が広いため、水回り設備の交換、マンションの内装改修、戸建ての断熱改修など、工事、建物、規模を具体化します。工事金額だけでなく、現地調査、提案、移動、外注、アフター対応の負担を含め、どの条件なら採算が合うかも確認します。
たとえばマンションのキッチン交換なら、管理規約の確認、搬入経路を調べる時期、内装や配管を扱う範囲まで決めます。「マンションのキッチンに対応」と書くだけでは、受付で判断すべき条件がそろいません。
候補が複数ある場合は、現在受け付けられること、事例や担当者の説明を公開できること、相談から施工まで記録を追えることを基準に選びます。利益率が高そうという予想だけでは、必要な素材や担当者がそろわない場合があります。
今回は集客の対象にしない工事も、施工枠がない、公開同意を得た事例がないなどの理由を残します。条件が変わったときに再検討できるようにし、毎月工事を替える前に、一つの工事でページ、受付、案件記録の運用を一巡させましょう。
対応地域と相談の緊急度
対応地域は市区町村名だけで決めず、移動時間、駐車条件、現地調査にかかる時間、協力会社の対応範囲も確認します。同じ市内でも工事によって対応範囲が違う場合は、その条件をページへ反映します。
相談を急ぐ度合いも分けます。水漏れなど早い確認が必要な相談には電話と受付時間を、数か月かけて比較する工事には事例や見積もりまでの流れを見つけやすくします。工事名だけで急ぎ具合を決めず、相談者の希望時期を聞くことが必要です。
現地調査と施工の余力
調査へ行ける曜日と担当者、見積もりを作成できる件数、自社職人と協力会社の予定、着工可能な時期を確認します。広告を増やす前に、問い合わせ後の予定を確保できるかを見てください。
決めた内容は、受付が参照できる集客条件シートへまとめます。重点工事、優先地域、受け付ける希望時期、調査候補日、必要な建物情報、対応可否の判断担当者を載せ、施工枠が変わったときに更新する担当も決めます。
受注目標から問い合わせ数を逆算する際も、過去の受注率を別の工事や媒体へそのまま当てはめないようにします。工事、地域、時期が変われば受注までの期間も変わるため、現在の案件を同じ条件で記録してから予算と受付枠を調整します。
工事種別と緊急度による顧客分類

急ぎの修理、計画的な設備交換、大規模改修では、相談前に確かめたいことと連絡方法が異なります。自社の過去の問い合わせを読み、どの場面が多いかを確認してページと受付を分けます。
三つの分類は固定ではありません。同じ設備工事でも、故障への対応と計画的な交換では状況が違い、小さな修理から全面改修の相談へ変わる場合もあります。分類できない案件は無理に当てはめず、不足する情報を受付で確認し、調査後の状況に合うページや担当者へ引き継ぎます。
急ぎの修理
先に示すのは、対応する症状と地域、受付時間、対応可否の確認方法です。応急対応だけが可能なのか、現地確認後に工事を判断するのかも、自社が実際にできる範囲で説明します。
電話番号の近くに、つながらなかった場合や営業時間外の受付方法を載せます。フォームも使う場合は、症状、場所、発生時期など初回判断に必要な項目へ絞り、詳しい状況や写真は折り返しで確認する方法も用意します。
計画的な設備交換
製品だけでなく、既存設備の状態、設置場所、内装や配管を含む工事範囲、費用が変わる条件を比較できるようにします。標準工事に含まれる範囲と、現場によって追加確認が必要な項目を分け、条件の近い施工事例へ案内します。
一つの価格や「最安」という表現だけを入口にすると、条件が異なる依頼も集まりかねません。相談者が自宅の場合に何を調べる必要があるかを理解できる説明を優先します。
大規模改修
間取り変更や建物全体の改修では、要望と予算に加え、構造、劣化状況、法令や管理規約、住みながら工事できるかなど、現地調査後でなければ判断できない事項があります。どの条件を調べ、いつ提案と見積もりを出すかを伝えます。
国土交通省のリフォーム業者の決定に関する資料では、金額だけでなく担当者の説明、リフォーム実績、追加工事の可能性を確認し、見積内訳で仕様、数量、面積、単価などを見るよう案内しています。事業者のページや提案資料でも、その判断材料を確認できるようにしましょう。
集客方法ごとの役割
媒体は、会社を知ってもらう役割と、相談を受けるための準備を合わせて比べます。工事別ページと受付がそろってから、自社で費用と担当時間を確保できるものを選びます。
集客方法 | 主な役割 | 運用前に必要な準備 |
|---|---|---|
ホームページとSEO | 工事内容と会社の比較材料を示す | 工事別ページ、事例、内容の確認・更新担当 |
Googleビジネスプロフィール | 地域で会社を探す人へ基本情報を示す | 正確な事業情報、写真、連絡先の管理 |
検索広告 | 重点工事を探す人へ入口を作る | 試験予算、配信地域、広告に合うページ、受付枠 |
SNSと動画 | 工事過程や担当者の考え方を伝える | 公開可能な素材、制作・投稿・返信担当 |
ポータルサイト | 比較中の人から案件紹介を受ける | 契約条件の確認、紹介後の対応と案件記録 |
紹介と紙媒体 | 既存顧客や近隣との接点を保つ | 連絡や配布の対象、案内ページ、経路の記録 |
たとえば、重点工事のページと受付枠があり、試験予算を確保できるなら検索広告を検討できます。現場素材を継続して残せるならSNSも候補になります。更新時間が限られる場合は、まずホームページとGoogleマップの基本情報を整え、媒体を絞って運用します。
ホームページとSEO
ホームページは、検索、地図、広告、SNS、紹介のどこで会社を知った人にも、対応工事と相談方法を伝える場所です。トップページにすべてを詰め込まず、工事や建物条件に合うページを用意します。
SEO記事では相談前の疑問に答え、関連する工事ページや事例へ案内します。キッチン交換の工期なら、日数を一律に断定せず、工期が変わる条件と現地で確認する内容を説明します。同じ疑問に答える記事を増やすより、その疑問への回答をまとめる代表ページを一つ決め、補足記事や事例から案内します。
Googleビジネスプロフィール
会社名、所在地またはサービス提供地域、カテゴリ、営業時間、電話番号を実態に合わせ、サイトと食い違いがないか確認します。Googleのビジネス情報のガイドラインに従い、検索されたい地名を会社名へ足したり、実在しない拠点を作ったりしないでください。
Googleはローカル検索の順位を主に関連性、距離、知名度で決めると説明しています。情報を充実させても、すべての地域で同じ順位になるとは限りません。工事の写真を掲載し、サイトへのリンクや投稿から、詳しい工事条件や事例が分かる自社ページへ案内します。
口コミをお願いする場合は、実際の感想を任意で投稿してもらいます。Googleの投稿ポリシーでは、割引や金品を見返りにする依頼や、好意的な口コミだけを選んで募る行為が禁止されています。
検索広告
受けたい工事、建物条件、対応地域を決め、広告文と案内先のページをそろえます。浴室改修の広告から、その説明が見つからないトップページへ送るような食い違いを減らします。
Google広告は地域や特定地点からの範囲を設定できますが、狭すぎると広告が表示されにくい場合があります。地域ターゲティングの設定方法を確認し、施工可能な範囲と表示状況を見て調整します。
また、地域の設定には、所在地だけでなく地域への関心を含むものもあります。所在地に絞っても判定は完全ではないため、問い合わせが来た物件の住所を照合します。配信前に試験予算と確認日を決め、クリック数だけでなく相談内容と受注状況を記録してください。
SNSと動画
施工前後の写真に加え、提案を選んだ理由や現場での工夫を伝えます。一投稿では一つの工事や判断に焦点を当て、対応地域と相談先を示し、詳しい条件は関連する工事ページへつなぎます。
撮影、公開同意の確認、制作、投稿、返信を誰が担うかも決めます。素材を残せない、返信担当がいない場合は、投稿頻度を増やす前に運用を整えます。反応数や再生数に加え、サイトへの移動と対象地域からの相談を確認しましょう。
ポータルサイト
契約前に、紹介される工事と地域、料金が発生する時点、同じ相談を何社へ紹介するか、解約条件を確認します。連絡が取れない相談や対応外の案件にも料金がかかるのか、取り消せる場合の条件と申請期限も聞いておきます。すべてのサイトに同じ取消制度があるという意味ではありません。
利用後は紹介数だけでなく、連絡、訪問、見積もりに使った時間と受注結果を記録します。自社サイトにも工事範囲と担当体制を載せ、会社名で検索した相談者が比較材料を確認できる状態を保ちます。
紹介と紙媒体
既存顧客への案内では、過去の工事と連絡履歴、希望する連絡方法を確認します。実施できない点検を約束したり、希望しない連絡を繰り返したりせず、自社で続けられる案内にします。紹介があれば、紹介元と受注までの対応も残します。
チラシやニュースレターは工事と配布地域を絞り、QRコードから同じ内容を詳しく読めるページへつなぎます。配布地域、時期、案内した工事と、印刷・制作・配布の費用を記録し、受付で何を見たかを確認します。
相談会では、相談できる内容と図面や写真の持参が必要かを事前に案内します。来場数に加え、本人が希望する連絡方法と次の予定を残し、会場、告知、接客の負担も含めて継続を判断します。
ホームページの受け皿設計

媒体から来た人が、自分の依頼に対応できる会社か、相談後にどう進むかを確認できるようにします。工事ページと事例に加え、次の基本情報もそろえてください。
- 工事ごとの対応地域と、出張・調査条件の確認方法
- 会社所在地、連絡先、担当体制、公開できる資格や許可
- 現地調査の費用、立ち会い、見積もりまでの流れ
条件は自社で確認できたものだけを載せます。「地域密着」「丁寧」という表現だけで済ませず、誰が相談と調査を担当するかを伝えます。
工事内容別ページ
工事ページには、対応範囲と対象外、現地で確認すること、工事の流れ、費用が変わる条件、関連事例、相談方法をまとめます。複数の工事を一ページに載せる場合も、目的の工事へ見出しやリンクで移動できるようにします。
浴室リフォームなら、浴槽だけの交換、ユニットバス全体の交換、給湯設備や配管を含む工事で範囲を分けます。すべてを公開価格にできなくても、見積もり時に何を確かめるかは説明できます。
悩みと建物条件のページ
寒さ、結露、段差、故障などの状態から会社を探す人には、考えられる工事と現地調査が必要な理由を説明します。写真だけで原因や必要な工事を断定しないようにします。
マンションの管理規約や共用部分、戸建ての構造や屋根・外壁との接合部分など、建物によって確認する対象が異なります。条件の違いを示し、自社が対応する工事ページへ案内します。
相談入口とページ間の案内
急ぐ相談には電話と受付時間を、比較中の相談にはフォームや予約方法を用意し、送信後に誰がいつ連絡するかを記載します。窓口は実際に対応できるものに絞り、スマートフォンで入力、送信完了、担当者への通知まで確認します。
記事から工事ページ、条件の近い事例、対応地域、相談入口へ進めるかもたどります。マンションの内装改修を読んだ人へ無関係な戸建ての外壁事例を案内するのではなく、建物や工事範囲の共通点が分かるリンク文にします。
現在扱っていない工事や古い受付条件は、リンクを足す前に修正します。検索から直接読まれるページもあるため、アクセス解析や問い合わせ時の閲覧ページを確認し、見られているページから優先して直します。
施工事例を増やす現場運用
事例が更新されない場合は、現場から素材を引き渡す工程を見直します。工事前の状態、提案理由、施工範囲、工事後の変化がそろうと、相談者が自宅の条件と比較できる事例になります。
着工前に残す情報
営業担当者は相談内容と希望、建物条件、比較した工事案と提案理由を記録します。現場担当者とは施工範囲を共有し、全景、対象箇所、不具合の状態など、工事ごとに必要な写真を決めておきます。
築年数や地域などの公開範囲と、写真の掲載同意も確認します。正確な住所を出さず市区町村までにするなど自社の基準を決め、事例に不要な個人情報まで集めないようにします。
工事中と完了時の記録
完成後には見えなくなる施工箇所や下地、実際に使った材料・設備、変更や追加確認が生じた理由を残します。完了時の写真と合わせると、見積もりの作業範囲と実際の工程を説明できます。
写真には、どの箇所を何の目的で撮影したかを添え、確認できない性能や耐久性を保証しないでください。必要な写真がなくても、別の現場の写真をその工事の写真として使わず、記録から確認できる事実を文章で伝えます。
公開同意と更新担当への引き渡し
素材の保存先、案件番号、公開可否、原稿確認者、公開予定日を決め、引き渡し時に更新担当者が使える状態にします。住所、表札、車の番号、室内の私物など、公開に適さない情報を除き、同意のない写真は使いません。同意が得られなければ事例化を見送るか、工事内容だけを匿名で説明できるか確認します。
公開前には営業と現場が、工事名、建物条件、範囲、使用材料、追加工事を実際の記録と照合します。費用を載せる場合は、含まれる工事と掲載時点を示し、他の住宅にも同額を適用できる表現を避けます。
公開後は条件が合う工事・地域ページからリンクします。閲覧数に加え、工事ページへの移動や、相談時に事例が比較に使われたかを確認すると、次に詳しくする内容を選べます。
対応外の問い合わせを減らす掲載情報

対応外の相談が多い場合は、流入を増やす前に、ページの条件と受付で聞く項目を照合します。次の表を使い、実際に多い理由から修正先を選びます。
問い合わせのずれ | ページで先に示す情報 | 受付で確認すること |
|---|---|---|
対象外の工事が多い | 対応工事、対象外、追加確認が必要な範囲 | 希望工事と困っている状態 |
遠方からの相談が多い | 市区町村、工事別の対応範囲、出張条件 | 工事場所と詳細住所を聞く時期 |
建物条件が合わない | 対象建物と確認が必要な条件 | 建物種別、所有・賃貸、管理規約 |
希望時期に対応できない | 受付状況の確認方法、緊急対応の可否 | 希望時期と急ぐ理由、応急対応の必要性 |
予算と工事範囲が合わない | 標準範囲、費用が変わる条件 | 希望範囲、優先順位、予算の検討状況 |
連絡が取れない | 折り返し方法と送信後の流れ | 希望する連絡方法と時間帯 |
「対応不可」とだけ書かず、管理規約と工事範囲を確認後に案内する、市外は工事内容によって判断するなど、対応できる条件と追加確認が必要な条件を分けます。
受付では、地域外、対象外工事、建物条件、希望時期、施工枠、予算、連絡不通などの選択肢と補足を組み合わせて理由を残します。流入元や着地ページも見て、地域外なら広告設定と地域表示、工事の違いなら工事ページというように修正先を決めます。
すべてをフォームの注意書きで解決しようとしないことも大切です。写真、詳細住所、図面、予算を最初から必須にすると、本来対応できる相談まで止める場合があります。初回判断に必要な情報と、折り返し後に確認できる情報を分けます。
問い合わせから見積もり後までの対応
相談を受けたら、担当者、現在の状況、次に確認すること、対応予定日を一つの記録に残します。自動返信の送信と、担当者が連絡できた状態は区別し、引き継ぐ人が次の対応を判断できるようにします。
初回受付の確認項目
希望する工事や困っている状態、工事場所、建物種別、希望時期と緊急性、連絡方法と時間帯を確認します。写真や図面がまだなくても、その状態を記録して次に必要な情報を案内します。急ぐ修理は電話で症状と場所を聞くなど、一度にすべてを入力してもらう必要はありません。
要望をすぐに工事名へ当てはめないようにします。「浴室リフォーム」でも、設備交換、漏水、段差解消では確認すべき内容が違います。相談元の媒体やページに加え、受付時刻と初回連絡の時刻を残すと、後で対応の遅れも調べられます。
対応可否と次の連絡
誰がいつまでに折り返し、何を確認するかを相談者へ伝えます。対応可否がまだ決まらない場合は、必要な写真や建物情報、現場担当者の確認時期を案内します。
休業日や担当者不在時の引き継ぎも決め、未対応の相談を案件表で確認します。対応できなかった場合は条件が合わなかった理由を残しますが、分からない理由を推測で埋めないようにします。
現地調査と見積もり後の案内
現地調査では、目的、立ち会いの要否、確認箇所、所要時間の案内方法、見積もり提示までの流れを伝えます。調査料、出張費、キャンセル条件は自社の実際のルールに合わせます。
見積もりを出すときは、工事範囲、仕様、数量と、追加調査や解体後でなければ決まらない部分を分けて説明します。そのうえで、相談者が比較や判断で迷っていることを聞き、希望する連絡方法と次回の予定を記録します。
返答がないだけで失注とせず、検討中、時期未定、連絡待ちを分けます。失注が確認できたら価格、提案、工事時期など分かった理由を残し、理由を聞けなかった場合は不明とします。
受注と粗利まで見る費用対効果

問い合わせ単価だけでは、施工できて利益が残る案件を得られたか判断できません。媒体ごとの相談を、対応可否、現地調査、見積もり、受注、売上と粗利まで同じ案件として追います。
Google Analytics 4(GA4)には、問い合わせを表す`generate_lead`や、見込み客の適合、対応中、顧客化などを表す推奨イベントがあります。ただし、設定しただけで見積金額や粗利が分かるわけではありません。営業や案件管理の記録と結び付けて確認します。
案件管理表に残す項目
既存の顧客管理システムや表計算に、次の項目を用意します。受付、営業、集客、経理のどの担当が更新するかも決めておきます。
記録する内容 | 主な担当 |
|---|---|
受付日、案件ID、最初に会社を知った経路、相談した窓口 | 受付・集客 |
閲覧ページ、希望工事、建物、地域、希望時期 | 受付・営業 |
対応可否と理由、調査の予約日・実施日・未実施理由 | 営業 |
見積もり提示日、金額、工事範囲、受注・失注・保留と理由 | 営業 |
受注時の見込額と工事完了後の確定額を分けた売上・工事原価・粗利、集客費用 | 経理・集客 |
状況を確認した日、次回連絡日、次の担当者 | 各工程の担当 |
最初の接点と相談窓口は分けます。チラシで知り、社名検索の後にフォームを送った人を「フォーム経由」とだけ記録すると、チラシの接点が残りません。媒体別に受注を集計する基準を社内で決め、途中で見た媒体は補足として残します。同じ受注を複数媒体へ重ねて計上しないためです。
電話の後にフォームも届いた場合は、同じ工事の相談かを確認して重複を除きます。ウェブ上のIDと案件IDを完全に結べなくても、受付で分かる範囲を聞き、不明は不明として記録できます。
受注1件あたりの集客費用
受注一件あたりの集客費用は、ある期間に相談を得るために使った費用を、その相談群から確定した受注件数で割って計算します。当月の費用を、以前の相談から成立した案件も含む当月の受注数で割ると、費用と成果の対応がずれます。
先に対象とする相談の受付期間と、結果を確認する日を決めます。確認日に受注、失注、継続中を分け、まだ検討中の相談を失注として扱わないでください。未確定が残る間の単価は途中の値として扱い、確認日を更新して追います。受注ゼロなら単価は算出せず、費用と進行中の案件を確認します。
媒体費だけを比べる集計と、制作や運用の負担まで含めて採算を見る集計は分けます。前者では広告費やポータル掲載料などを、後者ではそれらに加え、チラシの制作・配布、ページ制作、運用担当者の人件費なども含めます。複数月に使うページ等の制作費をどの期間へ計上するかもそろえ、媒体や月によって集計範囲を変えないようにします。
次は、同じ受付期間の相談について結果が確定し、費用の範囲もそろえた仮定の例です。業界相場や実績ではありません。
施策 | 対象の集客費用 | 相談数 | 確定受注数 | 相談1件の費用 | 受注1件の費用 |
|---|---|---|---|---|---|
A | 12万円 | 20件 | 1件 | 6,000円 | 12万円 |
B | 12万円 | 10件 | 2件 | 1万2,000円 | 6万円 |
Aは相談一件の費用が低くても、受注一件の費用はBより高くなります。ただし、工事の粗利が異なれば受注費用だけでも決められません。得られた工事と、その後の負担を合わせて見ます。
結果別の改善箇所
粗利は、工事売上から工事原価を引き、自社で継続して使っている基準で算出します。受注時点では見込額、工事完了後は実際の売上・原価で確認し、見込みと確定した結果を分けてください。現地調査、提案、移動、再訪問などの負担も経理と現場で共有し、工事原価に含めた費用を営業負担としてもう一度引くなど、二重計上を避けます。運用担当者の人件費を集客費に含める場合も、管理の負担として重ねて差し引かないようにします。
集客に使える額は、粗利から営業・管理の負担と残したい利益を考えて決めます。一律の広告予算ではなく、受けたい工事の採算と、試験に使える費用から上限を設定します。
記録から見える状態 | 先に確認する箇所 |
|---|---|
流入が少ない | 検索表示、広告の配信、紹介や配布の到達 |
流入はあるが相談が少ない | 工事条件、事例、対応地域、相談操作 |
対応外が多い | 媒体の対象設定とページの掲載条件 |
現地調査へ進まない | 初回連絡、調査の説明、日程調整 |
見積もり後の失注が多い | 工事範囲、提案、価格条件、比較理由 |
受注しても採算が合わない | 集客費に加え、移動・提案・外注・追加対応の負担 |
媒体全体の件数だけでなく、重点工事と地域で絞って見ます。相談が適合しているのに折り返しが遅いなら、媒体を止めても受付の問題は残ります。反対に、受けたい工事の受注と採算を確認でき、調査・施工の余力もあるなら、予算を段階的に増やす候補になります。
掲載条件や受付を修正しても対応外の相談が続く場合や、受注しても必要な利益を確保できない場合は、その工事・地域への配信や媒体の利用を縮小する候補にします。どの条件で再開を検討するかも残し、媒体全体を止める必要があるのか、対象を絞れば続けられるのかを分けて判断します。
少数の案件や繁忙期だけで成否を断定せず、検討期間と継続中の案件も確かめます。変更日を残して一度に多くの箇所を変えず、受付、営業、現場、経理の記録を基に、次に直す工程を決めてください。
90日間の改善計画

一つの工事と代表ページを選び、準備から媒体運用まで一巡させる例です。90日は成果を保証する期間ではなく、担当と作業を区切るための目安です。
手順1:1〜30日目の案件条件と計測の準備
重点工事、建物、地域、緊急度、調査枠、施工余力、採算条件を整理します。過去の相談も、対応可否、調査、見積もり、受注の順に確認し、どこで止まっているかを特定します。
案件表を用意して更新担当を決め、フォーム、電話、ポータル、紹介の相談を同じルールで記録できるようにします。条件シートができても施工枠の更新担当が未定など、残った課題と解消する担当者を記録します。受付可否や記録の継続に関わる不足は、媒体の運用を始める前に解消してください。
手順2:31〜60日目の代表ページと受付の改善
選んだ工事のページで、対応範囲、建物条件、費用条件、事例、調査と見積もり、相談方法を点検します。不足を直し、条件の合う事例や対応地域からリンクをつなぎます。
受付側もフォーム項目、自動返信、折り返し担当、対応可否の判断方法をそろえます。ページ公開後にテスト送信と通知、電話受付を確認し、必要な事例がまだない場合などは未解決事項として残します。
手順3:61〜90日目の媒体接続と経過確認
地図、広告、ポータル、紹介・紙媒体などから、運用する入口を一つ選びます。リンクを掲載できる媒体では代表ページへ案内し、ポータル内で相談を受ける場合は、その媒体のルールに従って受付と案件記録につなげます。地域設定や案内内容を確認し、入った相談の適合、調査、見積もり、受注の状況を更新します。
ページを直した日、広告設定や受付項目を変えた日を残し、流入不足、対象外、受付後の停滞を分けて次の改善を選びます。電話の経路を記録できていないなどの不足も、次の作業に含めます。
90日で受注結果がそろわない工事は、表示、相談、適合、調査など途中の段階を確認しながら記録を続けます。期間終了だけで成功・失敗を決めず、件数と検討期間が足りているかを見ます。ページや受付に残る不足を解消し、重点工事の相談が担当者へ届き、案件表で受注結果まで追える状態になってから、同じ工事で次の媒体を試すか、別の工事へ広げるかを選びましょう。
リフォーム集客のよくある質問

広告予算はいくらから始めるべきですか
一律の金額では決められません。受けたい工事、商圏、調査枠、粗利を確認し、相談群の結果を追える範囲に試験予算を絞ります。ページと受付が未整備なら、配信前に直します。
ポータルサイトはやめた方がよいですか
一律にやめる必要はありません。紹介される工事と地域、課金条件、対応負担、受注と採算を確認します。合う案件を得られるなら役割を残しながら、自社サイトにも比較材料と直接相談の入口を育てます。
施工事例が少なくてもSEO記事を増やせますか
記事は作れますが、一般論だけでは自社が対応できる工事を伝えきれません。まず一件の工事で、相談背景、提案理由、工事範囲、公開同意を残す流れを作り、工事ページと記事から参照できる事例を用意します。
Googleマップへ地域名を多く入れるべきですか
実際に使う会社名、所在地またはサービス提供地域、カテゴリ、営業時間、連絡先を正確に保ちます。実態と異なる名称や拠点を作らず、口コミや投稿の数だけで順位を保証できると考えないようにします。
集客を外注する前に何を用意すればよいですか
対応工事、商圏、調査と施工の余力、過去の問い合わせと受注・失注理由、媒体と費用をまとめます。相談先には、記事や広告の制作範囲、サイトの修正担当、計測設定、受付結果の共有方法、契約終了後に残るデータを確認します。外注後も実際の受注結果は自社から共有し、その記録で改善を決められる体制にします。
ホームページの情報と相談までの案内を整理したい場合は、WAKURU株式会社のHP制作・LP制作をご覧ください。新規制作だけでなく、既存ページの部分改善も支援しています。既存サイトのページ、記事、問い合わせ導線や内部リンクを継続して見直す場合は、HP運用・SEO支援で支援内容をご確認いただけます。



