塗装会社のローカルSEO|地図の設定と地域ページの運用方法

gaiso reform image 150

塗装会社のローカルSEOでは、Googleビジネスプロフィールに実態どおりの情報を登録し、自社サイトで対応地域と施工内容を具体的に説明します。地図の設定と地域ページの更新を担当者の作業に分けると、どこを直すかが明確になります。

地図と通常の検索の役割

この記事では、地域の依頼者に見つけてもらう検索対策全体をローカルSEOと呼びます。そのうちGoogleマップや検索画面の地図情報を整える作業をMEOとして扱います。言葉の使われ方には違いがありますが、まず何を運用するかを分ければ、担当者間で話を進めやすくなります。

対象

整える情報

確認したい行動

Googleビジネスプロフィール

業務、所在地や対応地域、営業時間、写真、口コミ

サイトへの移動、電話など

自社サイト

対応工事、地域条件、施工事例、料金、相談の流れ

必要情報の閲覧、実際の相談

たとえば「市名+外壁塗装」で調べる人に対しては、地図上で事業の実在性や連絡先を伝え、サイトでは自宅が対応地域に入るか、何を相談できるかを説明する、という分担が考えられます。

Googleのローカル検索は、主に関連性、距離、知名度に基づきます。情報を正しく登録することは必要ですが、地域名を増やしたり写真を投稿したりすれば、どの地域でも同じ順位になるというものではありません。検索する人と拠点との距離も関わります。

ビジネスプロフィールの設定

最初に、登録済みの会社名、業務、電話番号、営業時間と、自社サイトの案内を確認します。受付時間が変わったのに古い時間が残っているなど、相談者が迷う食い違いをなくしてください。業務を表すカテゴリやサービスも、実際に行っている工事に合わせます。

塗装会社で特に確認したいのが、拠点で接客するかどうかです。職人が施主宅へ出向き、自宅や資材置き場では接客しない場合と、来店相談を受け付ける店舗がある場合を分けます。

Googleの非店舗型ビジネスの案内では、拠点で商品やサービスを提供しない場合、公開プロフィールの住所を削除し、サービス提供地域を入力するよう説明されています。自社サイトとの情報統一を理由に、接客しない住所まで一律に地図へ公開しないようにしましょう。

営業形態

設定を確認する方向

施主宅へ出向き、拠点では接客しない

非店舗型として公開住所と提供地域を確認する

実店舗で接客し、訪問工事も行う

店舗の要件を確認して住所と提供地域を設定する

新しい地域へ営業を広げる

実際に対応できる地域を更新する

非店舗型では、サービス提供地域全体に対してプロフィールを1つ作成することがGoogleの案内です。営業したい市ごとに、実態のない拠点を増やす運用はしません。複数の実拠点を持つ場合は、それぞれの営業実態と登録要件を確認してください。

最後に、公開された表示を担当者が見て、電話とサイトのリンクが正しいかを確かめます。管理画面へ入力しただけで作業を終えず、施主が目にする情報まで確認しましょう。

地域ページと施工事例

自社サイトでは、対応できる市区町村と工事を説明します。市名を列挙するだけでは、屋根塗装も頼めるのか、現地調査はどう依頼するのかといった疑問に答えられません。

地域ページに何を書くか迷う場合は、施主の検索語と、知りたい内容を対応させて整理します。次の表はページを設計するための例です。地域名や工事内容は、自社が実際に対応しているものに置き換えてください。

検索語の例

掲載先の考え方

用意する情報

○○市 外壁塗装

対応地域を説明するページ

対応する町域・工事、現地調査の流れ、その地域で公開できる施工事例

○○市 外壁塗装 費用

地域ページ内の料金説明、または関連する料金ページ

見積もりに含む工事、金額が変わる条件、条件を添えた費用例

○○市 屋根塗装 施工事例

実際の案件を紹介する施工事例ページ

施工前の症状、採用した工法と理由、工程写真、工事範囲

この表の行ごとに、新しいページを作る必要はありません。既存ページで同じ疑問に答えられるなら、そのページを充実させます。まずは相談が多く、紹介できる実例のある地域から確認し、掲載先を決めると作業を進めやすくなります。

地域ごとにページを分けるなら、そこで説明できる実例や条件を用意します。たとえば、施工した地域、建物の種類、診断した症状、提案した理由、施工範囲、工程写真をそろえる方法があります。塗料名と完成写真だけで終わらず、担当者がどのように判断したかを記録してください。

事例の費用や工期は、その案件の条件と一緒に示します。同じ金額や期間ですべての住宅に対応できると読める説明は避けます。写真は施主の許諾を得た範囲を使い、表札や住所など公開してはいけない情報が写っていないかも確認しましょう。

地域ごとの違いを説明できない場合は、対応エリア一覧と施工事例で案内する方法もあります。Googleのユーザー第一のコンテンツの考え方を踏まえると、読者に役立つ説明がないままページ数だけを増やす運用は避けたいところです。

事例からは、関連する工事の説明や現地調査の流れを案内します。読み終えた施主が、自分も相談できるかを確かめられる構成にしてください。

現場から素材を集める際は、完成写真に加え、下地処理や工程中の確認内容を残します。耐用年数や塗料の効果を載せる場合は、メーカー資料などで条件を確認し、自社で確かめていない数値を事例の実績として扱わないようにします。

口コミの依頼と返信

口コミは、実際にサービスを利用した人へ、率直な感想の投稿をお願いできます。GoogleもリンクやQRコードを使った依頼方法を案内しています。「口コミは一切依頼してはいけない」という理解は適切ではありません。

一方で、投稿、内容の変更、否定的な口コミの削除と引き換えに、値引きや無料サービスなどの特典を提供することは禁じられています。評価の星の数や文面を指定するのではなく、本人の実体験を自由に書いてもらう運用にしましょう。

依頼文は、たとえば次のように作れます。これは社内で使う文面の例です。

このたびは工事をご依頼いただき、ありがとうございました。よろしければ、実際にご利用になった感想をGoogleの口コミでお聞かせください。投稿は任意です。率直なご意見を今後の対応に役立てます。

担当者ごとに頼み方が変わらないよう、依頼する時点と文面を社内で決めておきます。高評価をくれそうな人だけを選ぶ運用にせず、同じ条件で案内する方針を共有してください。家族や社員による架空の利用者投稿で数を増やすこともしません。

返信では感謝を伝え、指摘があれば内容を確認します。公開の返信に住所、工事金額、家族事情などを持ち出さず、個別確認が必要なら連絡窓口へ案内しましょう。相手への反論を急ぐ前に、現場と受付の記録を確認する担当者を決めておくと対応しやすくなります。

電話から現地調査までの確認

地図から電話が増えたように見えても、実際の相談や現地調査が増えているかは別に確認します。Googleのパフォーマンス定義では、通話数は通話ボタンのクリック数、ルートは経路を検索したユーザー数です。

訪問工事が中心の会社で、ルート検索をそのまま受注の見込みとして扱う必要はありません。自社の業務に近い、相談、現地調査、見積もり、契約の件数を受付・営業の記録で確認してください。

記録

確認する点

プロフィールの通話数

電話をかけようとする操作があったか

実際の相談

電話がつながり、どの地域・工事の相談だったか

現地調査

日程が確定し、実施できたか

見積もりと契約

対象範囲や料金条件が合い、依頼につながったか

同じ人が電話とフォームの両方から連絡した場合は、案件番号でまとめます。知ったきっかけは本人に確認し、分からないものを無理にGoogleマップ経由へ分類しないでください。

プロフィールの集計にはGoogle広告のデータも含まれます。自社サイトの検索流入と同じ範囲の数字ではないため、単純に合算して成果件数にすることは避けます。表示やクリックは入口の確認、案件記録は相談の実態の確認という形で使い分けましょう。

運用担当者の点検表

プロフィールとサイトの更新を1人に任せきりにせず、情報を知っている担当者から渡せる流れを作ります。Web担当者だけでは、現場の日程や施工内容の変更に気付けないためです。

担当

情報を確認する場面

渡す内容

受付担当者

営業時間や連絡方法が変わったとき

正しい受付時間、電話、よくある質問

現場担当者

掲載できる工事が完了したとき

許諾済み写真、症状、提案理由、工程

Web担当者

情報を受け取ったとき

プロフィールとサイトの修正、公開表示の確認

責任者

月次の振り返り

相談地域、対象外理由、調査・見積もりの件数

最初の点検では、登録情報、電話とサイトの動作、主な地域の案内、代表的な施工事例を確認します。その後は変更のあった情報を随時直し、月次で相談の記録を見ながら不足を補う、という運用が考えられます。

順位は検索する場所などによって変わります。特定の端末で一度見た順位だけを成果にせず、どの地域から、どの工事の相談を受けられたかも確認してください。設定と現場の記録を結び付けると、次に直す内容を具体的に決められます。

CONTACT

お問い合わせ

現在の課題や記事の内容について、相談したいことをご記入ください。