ゴミ屋敷清掃の集客では、対応する地域と作業を明確にし、ホームページと相談受付を整えたうえで、紹介、Googleマップ、広告などを自社の余力に合わせて組み合わせましょう。問い合わせが来ている場合は、件数を増やす前に、見積もりや受注に進まない理由を確かめることも大切です。
この記事では、集客方法を選びたい清掃事業者や、相談が受注につながらず悩んでいる方に向けて、媒体の選び方、掲載する情報、相談対応、費用対効果の見方を説明します。
ゴミ屋敷清掃の集客で優先すること
最初に、受けたい案件の地域、作業範囲、日程を決めましょう。たとえば、退去前の全撤去を受けたいのか、住み続ける家の一部を片付けたいのかで、掲載する事例や相談時の確認事項が変わります。
まだ相談が少ない場合は、自社の条件を伝えるホームページと受付を整え、営業や広告を試します。相談は来ているのに受注が少ない場合は、連絡が取れない、見積もりの日程が合わない、作業範囲が違うなど、止まっている理由を先に確認してください。
自社に合う集客方法

集客方法は、見込み客との接点だけでなく、自社で続けられる作業から選びます。以下は選び方の例です。成果の大小や出るまでの期間を保証する比較ではありません。
自社の状況 | 優先して検討する方法 | 実施前の準備 |
|---|---|---|
料金や対応範囲を説明するページがない | ホームページの整備 | 自社の作業範囲と見積もり条件の整理 |
地域からの直接相談を受けたい | Googleマップとホームページ | 営業情報と相談窓口の確認 |
現場と受付に余力があり、有料施策を試せる | 検索広告や集客サイト | 予算上限と受注までの記録方法 |
管理会社や関連事業者との接点がある | 営業や紹介 | 対応できる案件と報告方法を記した資料 |
まず試す方法を絞り、相談から受注まで追える状態にしましょう。
ホームページとSEO
ホームページには、対応地域、片付け・清掃の範囲、料金の決まり方、作業事例、相談方法をそろえます。SEOは、検索する人が求める情報を掲載し、検索エンジンにも内容を理解してもらうための取り組みです。
たとえば「地域名+ゴミ屋敷清掃」を意識するなら、その地域へ訪問できる範囲や出張費、実際の事例を説明します。地域ごとの違いがない場合は、地域名だけを変えたページを増やす前に、対応地域一覧や既存のサービスページを充実させましょう。
新しい記事の本数より、相談前によく聞かれることへの回答を優先します。
Googleマップ
Google ビジネス プロフィールには、業種、電話番号、営業時間、サービス提供地域を実態に合わせて登録します。ホームページの案内と食い違いがないかも確認してください。
Googleは、ローカル検索結果の主な要素を関連性・距離・知名度と説明しています。情報更新だけで特定の順位を約束できるものではありません。Googleのローカル検索に関する説明
自社の拠点で接客せず、客先へ訪問して清掃する場合は、非店舗型ビジネスの案内に従い、プロフィールの住所を削除してサービス提供地域を設定します。来店対応の有無を確認したうえで登録しましょう。Googleのサービス提供地域の案内
検索広告
検索広告を試すときは、受けたい地域と作業を決め、広告から開くページにも同じ条件を載せます。ゴミ屋敷清掃の案内から、一般的な会社紹介だけのページへ移動させず、料金と相談方法まで確認できるようにします。
「即日対応」などの案内は、実際の受付時間や現場の空き状況と合わせてください。出稿前に試験予算の上限、返信担当、費用を見直す時点を決め、広告費だけでなく受注結果も記録します。相談に対応する余力がない場合は、先に受付方法を見直しましょう。
集客サイト
集客サイトは、紹介される地域と作業内容が、自社の受けたい案件に合うかを確認して検討します。契約前には、掲載、問い合わせ、成約のどの段階で費用が発生するかを運営会社へ聞きましょう。
たとえば、紹介された相手と連絡が取れない場合や、同じ相談が重複した場合にも支払いが必要かを確認します。取り消しを申請できる契約なら、その条件と期限まで確かめてください。
見積もりに行ったものの受注しなかった案件も含め、費用を集計します。紹介件数だけでは、自社に合うサービスか判断できません。
管理会社や関連事業者への営業
管理会社、オーナー、引越し会社、リフォーム会社などへの営業では、相手が受ける相談のうち、自社で対応できる内容を提示します。清掃できることだけを伝えず、現地確認から作業後の報告までを資料にまとめましょう。
たとえば退去に伴う片付けなら、希望日、残す物、鍵の受け渡し、見積書と完了報告の提出先を確認する流れを示します。紹介を受ける前に、本人への説明や連絡先の共有を誰が行うかも決めておくと、案件ごとの引き継ぎに使えます。
同業者との協力
同業者とは、自社が対応しにくい地域や日程を補い合えるか相談する方法があります。顧客を紹介してもらう場合と、相手の現場へ応援に入る場合を分けて条件を決めましょう。
応援であれば、必要人数、車両、道具、担当作業に加え、誰が顧客へ説明し、追加作業を承認し、請求するかを確認します。作業写真の管理や使用範囲も先に決めます。業務手順がある場合は、顧客への説明、追加作業の承認、請求の担当がその手順と食い違っていないか確認してください。
SNSと作業動画
SNSや動画では、室内の変化だけでなく、仕分け、残す物の確認、共用部の養生など、作業内容が分かる発信を検討します。相談を受けたい地域と連絡先も案内し、見た人が次に何をすればよいかを示しましょう。
実際の現場を使う場合は、撮影と公開について了承を確認し、住所、郵便物、顔などの写り込みを点検します。再生回数だけで続けるかを決めず、相談時に何を見て知ったかを聞く方法も取り入れてください。
チラシと地域への案内
チラシや地域のお店への掲示を使う場合は、対応する片付けの内容、地域、問い合わせ先を簡潔に示します。掲示先や配布先のルールを確かめ、特定の家がゴミ屋敷だと決めつける案内は避けましょう。
電話番号に加えてホームページを案内するなら、紙面とページの料金・作業条件をそろえます。どの地域へ、いつ配布したかを残し、相談時に見た案内を確認できるようにすると、次の配布を検討する材料になります。
ホームページに必要な判断材料
集客の入口を増やすときは、その先のページで依頼条件を判断できるかも点検します。「丁寧」「安心」だけで終わらせず、何を頼めて、どの段階で金額が決まり、どのように相談が進むのかを説明してください。
料金に含まれる作業と追加費用
料金表には、金額に含まれる作業と適用条件を添えます。分別、搬出、清掃などを分け、最低料金を表示する場合も、その金額で対応できる範囲を示しましょう。
階段作業、駐車場所、物量の増加など、自社で追加費用が生じる条件を記載します。写真や電話で案内する概算と、現地確認後に確定する見積もりを区別し、追加作業は誰に説明して了承を得るかまで決めておきます。見積もりやキャンセルに費用がかかる場合も、問い合わせ前に確認できる場所へ載せてください。
対応範囲と廃棄物の回収体制
片付け、搬出、廃棄物の収集運搬、清掃、消臭について、自社で行う範囲と別の事業者が行う範囲を分けて説明します。
環境省は、家庭の廃棄物の回収には市区町村の一般廃棄物処理業許可や委託が必要で、産業廃棄物処理業や古物商の許可では回収できないと案内しています。対応地域のルールと回収体制を確認し、保有する許可だけで全作業を行えるような表示を避けてください。環境省の廃棄物回収に関するQ&A
消臭や害虫への対応も、提供していない作業まで一括対応と表示せず、現地確認が必要な事項や、別途工事が必要な場合の扱いを示します。
作業事例とプライバシーへの配慮
事例には、了承を得た写真とともに、依頼の背景、片付けた範囲、人数や作業時間、料金に含めた作業を、記録で確認できる範囲で載せます。同じ間取りでも条件が同じとは限らないため、その事例の金額が適用される条件を説明しましょう。
プライバシーへの配慮は、連絡してよい時間、留守番電話の内容、車両表示、搬出経路など、調整できる項目を具体的に案内します。写真は、見積もり、作業報告、広告掲載の用途を分けて確認してください。建物の入館手順や共用部の使用条件も、訪問前に確認しておきます。
近隣に気付かれないことを保証せず、希望に対して可能な対応と難しい対応を伝えます。
問い合わせから現地見積もりまでの対応

問い合わせを受けたら、詳しい写真や物量を一度に求める前に、誰が何を相談しているかを確かめます。初回の聞き取りと現地見積もりで確定する内容を分け、次に誰が連絡するかを決めましょう。
相談者ごとの確認事項
本人からの相談では、困っていることと残したい物、希望する作業範囲を聞きます。家族からの相談では、本人とどこまで話せているかを確認してください。管理会社やオーナーからなら、入室や作業の調整状況、依頼と支払いの担当を聞きます。
相談した人と、入室や処分を了承する人を同じだと扱わず、確認が必要な事項と担当を整理しましょう。意向が食い違う場合は、清掃会社だけで処分範囲を決めない運用にします。医療や生活支援の判断まで請け負う説明も避けます。
写真がない相談と折り返し連絡
写真を用意できない場合は、市区町村、建物の種類、使えなくなっている場所、片付けたい範囲、希望時期を、分かる範囲で聞きます。写真の送付を初回相談の必須条件にする必要があるか、自社の受付を見直してみましょう。
言葉だけでは判断できない部分は現地で確認すると説明し、概算を確定料金のように伝えないことが大切です。折り返す日時、連絡方法、家族に共有してよい内容も確認してください。
フォームを使う場合は、実際にスマートフォンから送信し、受付担当に届くことと返信手順を確かめます。
集客の費用対効果
集客の評価では、相談件数、現地見積もり件数、受注件数、費用を同じ相談のまとまりで追います。今月来た相談が翌月に受注することもあるため、たとえば今月の広告で相談した人を記録し、その人が翌月に受注した場合も追って集計しましょう。
まだ検討中の案件は未受注として確定せず、保留に分けておきます。件数が少ないうちは、数値に加えて、相談が進まなかった理由を確認してください。
受注1件あたりの集客費用
受注1件あたりの集客費用は、集客に使った費用の合計を、その施策から受注した件数で割って計算します。広告費、紹介料、制作・運用の外注費など、含める費用を決めてから比較しましょう。受注がゼロの場合は割り算をせず、使った費用と相談状況をそのまま記録します。
たとえば、以下は計算方法を示す架空の例です。業界相場や目標値ではありません。
項目 | 仮の実績 |
|---|---|
集客費用 | 60,000円 |
その施策からの受注 | 3件 |
受注1件あたりの集客費用 | 20,000円 |
受注しなかった案件の訪問見積もり費用合計 | 12,000円 |
上記の訪問負担も含めた受注1件あたりの費用 | 24,000円 |
この例では、72,000円を3件で割っています。受注した仕事の売上から作業に必要な費用を引いた額で、この負担と会社の固定費を賄えるかを確かめます。訪問費用をすでに集客費や作業費に含めている場合は、重ねて足さないでください。
相談が進まない理由別の改善策
相談数が少ない場合と、見積もり後に断られる場合では、見直す対象が違います。次の表は原因を断定するものではなく、記録から確認する箇所の例です。
記録で分かった状況 | 次に確認する箇所 |
|---|---|
ページが見られていない | 検索での表示や、広告・営業資料からの案内先 |
閲覧はあるが相談が少ない | 料金条件、対応範囲、連絡先、フォームの動作 |
相談後に連絡が取れない | 折り返し時間と希望する連絡方法 |
見積もり後に断られる | 金額だけでなく作業範囲や日程の相違 |
対象外地域からの相談が多い | 広告、掲載ページ、紹介条件の地域設定 |
聞き取れた理由と推測を分け、直した内容と日付を残します。複数の条件を同時に変えすぎると結果を比較しにくいため、優先度の高い箇所から見直しましょう。
同じ現場について本人、家族、管理会社から別々に連絡が来た場合は、同一案件だと確認できたものを共通の管理番号へまとめます。電話とフォームの両方で連絡があっても、新規相談を2件として受注率を計算しないようにしてください。最初に知った経路と、その後に使った連絡手段は分けて残します。同一案件か判断できない連絡は確認待ちとし、似た住所や名字だけで統合しない運用にします。
最初に取り組む集客改善
最初は、受けたい案件の条件を決め、ホームページと受付の説明をそろえてください。そのうえで、自社の接点や余力に合う集客方法を選び、担当者、使う予算、相談と受注の記録方法を決めます。
問い合わせが来ている場合は、広告を追加する前に、途中で止まった相談の理由を確認しましょう。作業範囲や料金条件の説明が足りないなら、該当ページの改善から取り組めます。
WAKURU株式会社では、ホームページの新規制作や部分改善、LP制作を支援しています。自社のサービスをどう伝えるか、相談しやすいページをどう作るかを整理したい方は、HP制作・LP制作の支援内容をご確認ください。



