遺品整理のリスティング広告は、受けたい相談、作業地域、リンク先のページ、問い合わせの計測をそろえてから配信しましょう。クリックや電話ボタンの操作を増やすだけでは、見積もりや受注につながっているか判断できません。
本記事では、検索広告を始める遺品整理会社や、既存の配信を見直す担当者に向けて、キーワード・地域・LP・予算の設定順序を解説します。遠方の家族からの依頼と、実際に作業する場所を分けて考える方法も紹介します。
配信前に受けたい相談を決める
最初に、広告で増やしたい依頼を具体化します。実家全体の整理、退去期限がある片付け、生前整理などのうち、自社が対応できる作業と現地見積もりの枠を書き出してください。
相談が増えても、訪問日程が取れない、希望する作業を受けられない状態では広告費を評価しにくくなります。受付担当者と、対応地域、作業の範囲、見積もり条件、折り返しの担当を共有してから配信します。
成果の定義も決めましょう。すべての連絡を問い合わせとして数えるのか、対応地域と内容に合うものを有効相談として分けるのかで、見る単価が変わります。広告の計測と社内の受付記録が何を数えるかを、同じ資料に残してください。
キーワードを依頼目的で分ける
キーワードは、単語の数を増やすよりも、依頼目的でまとめると広告文とページを合わせやすくなります。以下は分類の例です。実際には、自社が扱う相談と検索語句を確認して調整します。
検討する語のまとまり | 想定する相談 | リンク先で説明すること |
|---|---|---|
地域名と遺品整理 | 現場に来られる会社を探している | 対応地域、見積もり方法、作業範囲 |
料金・見積もり | 費用や追加条件を比較したい | 基本料金に含む範囲、見積もりの条件 |
実家・遠方・立ち会い | 現地へ行きにくい家族が相談したい | 鍵、残す物、連絡と作業報告 |
退去・期限 | 決められた時期までに整理したい | 対応可能な日程と事前確認 |
求人、資格取得、勉強、自力で行う整理などの目的は、作業依頼とは分けて確認します。ただし、言葉だけで一律に切り捨てると、依頼前の比較に使われる検索も除いてしまう可能性があります。実際の検索語句を見て判断してください。
作業地域と依頼者の所在地を分ける

広告を出す地域と、受けたい現場の地域は同じとは限りません。例えば、県外に住む家族が実家の地域名を入れて会社を探している場合があります。
Google広告の地域ターゲティングには、ユーザーの所在地だけでなく、対象地域への関心を考慮する設定があります。所在地と関心の選択によって届く相手が変わるため、設定の意味を確認してから配信しましょう。Google広告の地域ターゲティング
遠方の家族を受けたいからといって、最初から無条件に全国へ広げる必要はありません。現場の地域名を含む検索や遠隔での相談方法を用意し、受けた相談の作業場所を記録します。対応外が多い場合は、検索語句、地域設定、広告文、ページの地域説明を一緒に確認してください。
反対に、現在地だけで対象を狭くすると、遠方の依頼者を取りこぼす可能性があります。広告画面上の地域だけで結論を出さず、実際の相談者と現場の関係を受付記録で確かめることが大切です。
広告文とLPの説明を揃える
LPは広告を押した後に見るページです。広告で「見積もり無料」「立ち会い相談可」などを案内するなら、その条件をLPでもすぐ確認できるようにします。
広告で伝える内容 | LPで明確にする条件 |
|---|---|
料金の目安 | 対象となる量や作業、追加費用が生じる場合 |
見積もり無料 | 無料の範囲と別途費用が必要な場合 |
遠方からの依頼 | 鍵、残す物、連絡、報告の方法 |
急ぎの対応 | 受付時間、訪問日程、当日の空きによる条件 |
買取への対応 | 査定対象、状態の確認、買取ができない場合 |
会社情報、事例、作業の流れも載せ、相談する相手と任せられる範囲を伝えます。買取額や見積もりの最低額だけを大きく見せず、正式な金額をいつ、何を確認して案内するかを説明してください。
スマートフォンで広告のリンク先を開き、文字の読みやすさと電話・フォームへの移動を確認します。フォームでは写真がない状態で相談できるか、送信後に担当者へ届くかまで試しましょう。
予算と電話・フォーム計測を設定する

予算は、媒体へ支払う広告費と、運用・制作・計測の費用を分けて考えます。総額の上限を決めたうえで、広告画面で設定する予算がどの費用を指すかを確認してください。
Google広告の平均日予算では、多くのキャンペーンで1日の費用上限が平均日予算の2倍、月の上限が30.4倍となる仕組みが案内されています。毎日同額を使う設定ではありません。予算変更やキャンペーンの種類などで扱いが異なるため、実際に使う設定の条件を確認します。Google広告の費用上限
電話は、番号クリックと実際の通話を区別します。Webサイト上の電話番号のクリックを測る方法では、実際につながった通話そのものを確認する設定とは異なります。採用する計測方法と受付記録の差を把握してください。電話番号クリックのコンバージョン計測
フォームも、入力開始、送信完了、担当者による受信は別の段階です。同じ連絡が電話とフォームの両方から届いた場合など、重複をどう扱うかを決めておくと、広告画面と営業記録を比較しやすくなります。
検索語句と除外キーワードを見直す
配信後は、登録したキーワードだけでなく、実際に広告表示やクリックにつながった検索語句を確認します。対応していない作業、求人、資格など、自社への作業依頼と合わないものがあれば除外を検討しましょう。
除外キーワードにも一致の範囲があり、通常のキーワードとは動作が異なる点があります。除外語を登録しただけで関連するあらゆる表記が止まると考えず、適用先とマッチタイプを確認してください。Google広告の除外キーワード
例えば「無料」を一括で除外すると、無料で作業してほしい人だけでなく、無料見積もりを探す人まで対象外になるおそれがあります。自社が受けない意図を具体的な語句で確認し、残したい相談まで除外していないか見直します。
クリックが少ない語を短期間で次々に止めると、判断に必要な情報が集まらない場合もあります。費用の上限は守りつつ、期間、クリック数、相談内容を並べ、変更理由を残してください。
受注と採算から次の修正を決める

有効相談単価と受注単価は分けて計算します。例えば、仮に広告費10万円で有効相談10件、受注2件なら、有効相談単価は1万円、受注単価は5万円です。運用費や制作費を含めていない仮定の計算であり、業界平均や期待できる成果ではありません。
受注が増えても、作業原価や移動、未成約の現地見積もり費を差し引いた利益が残るかを確認します。遺品の量や搬出条件が違う案件を一つの平均だけで判断しないようにしましょう。
記録で見えた状況 | 主に見直す対象 |
|---|---|
対応外の地域・作業の相談が多い | 検索語句、地域設定、広告とLPの説明 |
電話クリックはあるが着信が少ない | 計測の定義、番号、転送と受付 |
有効相談が見積もりへ進まない | 初回回答、訪問枠、見積もり条件 |
見積もり後に失注が続く | 価格だけでなく範囲、日程、説明と失注理由 |
受注しても利益が残りにくい | 案件条件、作業原価、広告を含む獲得費 |
広告の増額は、この違いを確認してから検討します。数字だけで断定せず、保留中の案件を分け、見積もりから受注までの時間差も考慮してください。
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