遺品整理会社のSEOでは、対応できる地域と作業を決め、検索語ごとに答えるページを用意します。記事を増やす前に、主要ページが検索対象になっているかと、見積もり相談に必要な説明がそろっているかを確認しましょう。
対策する検索語とページ
最初に、実際に受けたい相談と、現在公開しているページを一覧にします。「遺品整理」という大きな言葉だけを目標にすると、地域の業者を探す人と、自分で片付けたい人への説明が混ざります。
電話や見積もりの記録から、相談者がどのような言葉で困りごとを伝えているかを拾ってみてください。社内では残置物撤去と呼んでいても、相談者は「退去日までに部屋を空にしたい」と話すかもしれません。以下の検索語は、その整理に使う例です。検索回数や需要を測定した結果ではありません。
検索語の例 | 確認したいこと | 主に答えるページ |
|---|---|---|
市区町村名+遺品整理 | その地域で依頼できるか | 対応地域の案内 |
遺品整理+料金 | 含まれる作業と金額の決まり方 | 料金・見積もりの案内 |
遺品整理+作業内容 | 自分の依頼を受けてもらえるか | サービスの説明 |
遺品整理+立会いなし | 遠方から依頼する流れ | 立会いと鍵の受け渡しの説明 |
遺品整理+見積もり | 次に何を伝えればよいか | 見積依頼の案内 |
1つの検索意図に対して主に答えるページを決め、似た表現ごとに別記事を作らないようにします。立会いなしの相談が少なく、説明も短く済むなら、まずサービスページ内に項目を置く方法で構いません。
各ページのタイトルには、地域やサービスと、そのページで確認できる内容を自然に示します。キーワードを不自然に繰り返す必要はありません。GoogleのSEOスターターガイドも、ページの内容が分かるタイトルや、整理されたコンテンツを案内しています。
検索対象になっているかの確認
内容を増やす前に、主要ページがGoogleに認識されているかを確かめます。自社サイトを管理するSearch Consoleで、サービス、料金、地域ページのURLを1つずつ検査します。
GoogleのURL検査ツールには、登録済みの状態を調べる機能と、現在公開されているページをテストする機能があります。過去に取得された情報と、いま公開中の状態を分けて見ることが大切です。
調べること | 確認後の対応 |
|---|---|
URLが正しく開くか | 公開終了や誤った転送があれば制作担当者へ確認する |
インデックス登録の状態 | 未登録の理由を確認し、内容不足と技術的な問題を分ける |
noindexなどの制限 | 検索に出したいページに制限が残っていないか調べる |
主要ページからの案内 | サービスや対応エリア一覧から目的のページへ進めるか確認する |
修正したURLは必要に応じて登録をリクエストできますが、掲載を保証する操作ではありません。未登録なら無条件で記事を増やす、という進め方は避け、まず現在のページを検索対象にできる状態か確認しましょう。
登録状況を確認したら、Search Consoleの検索パフォーマンスで検索語とページを組み合わせて見ます。表示回数、クリック、クリック率などを区別し、依頼に近い語でどのページが表示されているかを確認してください。検索の動きと、受付記録で分かる有効相談・受注は別の情報です。検索パフォーマンスレポート
地域ページに載せる内容

地域ページには、そこで実際に依頼するときの条件を載せます。地名だけを差し替えて同じ文章を並べるより、対応できる市区町村、見積もり方法、訪問時の確認事項を具体的に説明してください。
たとえば集合住宅の片付けなら、階数、エレベーター、車両を止める場所、管理会社との調整が必要かを、見積もり前に確認する項目として示せます。遠方の家族からの相談に対応する会社なら、立会いの回数、鍵の受け渡し、作業中の確認、完了報告の方法も自社の運用に合わせて説明します。
掲載する情報 | 社内で確認する資料・担当者 |
|---|---|
対応地域と出張条件 | 受付担当者の対応表、料金表 |
訪問と見積もりの流れ | 現場責任者の手順、日程の確認方法 |
搬出条件と追加作業 | 現地調査票、見積書 |
地域の作業事例 | 案件記録、公開してよい写真 |
立会いと報告方法 | 実際に提供している対応手順 |
個別の地域ページを作るかは、独自の説明を継続して用意できるかで判断します。実例や対応条件に違いが少ないなら、対応エリア一覧で案内する方法もあります。Googleは独自の情報と十分な説明を確かめるよう案内しており、特定の文字数を満たせばよいとはしていません。
情報が変わったときに更新できるよう、確認者と確認日を台帳へ残しましょう。地域ページだけを直して料金表や受付の説明が古いままにならないようにします。
Googleは、検索順位の操作を目的とする誘導ページや大量生成コンテンツをスパムポリシーで扱っています。地域ページすべてが問題になるわけではありませんが、地名だけを変える量産を目的にせず、その地域で依頼する人に必要な説明があるかで判断します。Googleのスパムポリシー
料金と業務範囲の説明

料金ページでは、最低価格に加えて、その金額でどこまで作業するのかを説明します。仕分け、梱包、搬出、清掃など、含む作業と別途確認する作業を区別してください。
料金例を出すなら、実際の案件記録を使い、物量、建物の条件、作業人数や時間、対象になった作業を添えます。その事例の価格で別の現場も対応できるという書き方は避けましょう。電話や写真で伝える概算と、現地確認後の正式な見積もりも分けて説明します。
追加費用については、どの条件が変わると再見積もりになるか、誰が確認してから作業するかを示します。買取に対応する場合も、対象品や査定の方法を説明し、すべての品を買い取れるように読める表現は使いません。
許認可は名称だけでなく、対象業務を正確に確認する必要があります。環境省の案内では、家庭の廃棄物を回収するには、市区町村の一般廃棄物処理業の許可や委託が必要とされています。産業廃棄物処理業や古物商の許可だけで、家庭の廃棄物を回収できるわけではありません。
自社が行う整理・搬出と、廃棄物の収集運搬を誰が担うかは、対象自治体のルールに照らして確認し、実態に合わせて記載してください。資格を載せることだけで回収まで可能と受け取られる説明は避けます。相続などの法的判断を伴う相談も、実際に対応できる業務の範囲と混同させないことが大切です。
特殊清掃、供養、買取などをあわせて案内するなら、自社で行う作業と外部へ確認する作業を区別します。対応していないサービスを検索語に合わせて追加せず、実際の見積条件と受付方法に沿って掲載してください。
作業事例とページ間の案内
作業事例は、完成写真だけでなく、相談から完了までを短く説明します。何を頼まれ、現場で何を確認し、どの範囲を作業したかが分かると、依頼を検討する人が自分の状況と比べられます。
事例を書く際は、相談背景、建物の条件、確認した事項、作業内容、完了確認を案件ごとに集めます。写真や感想は許諾を得た範囲で掲載し、表札、書類、人物、詳細な住所などが写っていないか確認しましょう。公開できない案件を別の写真で再現し、実例のように扱うことは避けます。
会社情報には、担当できる業務、所在地、連絡先、確認済みの許認可などを載せます。執筆者や監修者を表示するなら、実際に誰が何を確認したかも明らかにします。名前や資格を増やすこと自体をSEOの目的にしないようにしてください。
サイト内では、読者が次に確かめる情報へ案内します。地域ページからその地域の事例へ、事例から該当するサービスと料金へ、料金から見積依頼の流れへ進める構成が考えられます。
Googleのリンクに関する案内に沿い、リンク文言は行き先が分かる表現にします。「こちら」だけでなく、「遺品整理の料金と追加費用」のように内容を示してください。ページを統合したときは、関連ページからの案内も新しい行き先へ直します。
Googleが説明するE-E-A-Tは、経験・専門性・権威性・信頼性を考える枠組みであり、それ自体が単一のランキング要因ではありません。名前や肩書だけを増やすのではなく、誰が、どの作業経験や根拠に基づいて説明しているかを分かるようにします。Googleの有用なコンテンツに関する説明
問い合わせから受注までの記録

SEOの評価では検索流入に加え、自社で対応できる相談につながったかを確認します。電話ボタンが押された回数、フォームが開かれた回数、実際の問い合わせは別々に記録します。
受付では、次のような台帳を使う方法があります。個人情報を含む案件台帳の公開を求めるものではありません。Web改善に使う集計には、氏名や詳細住所が必要かを検討し、不要な情報を持ち込まないようにしてください。
記録項目 | 改善に使う見方 |
|---|---|
案件番号と問い合わせ日 | 電話とフォームの重複、対応漏れを確認する |
知ったきっかけ | 検索、紹介、広告などを分ける。不明も残す |
地域、作業、希望時期 | 対応外の相談が増えていないか調べる |
初回連絡と現地見積もり | 受付で止まっていないか確かめる |
受注、辞退、保留 | 未確定の相談を失注として数えない |
辞退理由 | 価格、日程、作業範囲、家族内の検討などを分ける |
遠方の依頼者から鍵の受け渡しについて同じ質問が続くなら、その説明を追加する候補になります。対象外地域からの相談が多ければ、対応地域の表示を見直します。見積もり後の辞退が増えた場合は、単に検索流入を増やす前に、料金や作業範囲がどこで食い違ったかを確認しましょう。
この記録から、記事の情報不足、受付方法、営業条件の問題を分けます。すべてをSEOだけで解決しようとせず、現場とWeb担当者がそれぞれ直せる作業へつなげてください。
改善の優先順位と分担
着手順は現状に合わせて決めます。検索対象になっていない主要ページがあるなら、その原因を先に調べます。掲載されていても内容が検索意図と違うなら、タイトルと本文の役割を見直します。
状況 | 優先する作業 | 主な担当者 |
|---|---|---|
主要ページが開かない・検索対象外 | 公開状態と設定を確認する | 制作・保守担当者 |
似たページが多い | 主に答えるページを決め、固有情報を整理する | Web担当者 |
料金や対応条件が不明 | 現場と受付で事実を確認して補う | 現場責任者とWeb担当者 |
問い合わせが届かない | フォーム送信と受信を試す | 制作担当者と受付 |
流入はあるが対象外相談が多い | 検索語と相談記録を比較する | Web担当者と営業担当者 |
修正ごとに、対象URL、変更内容、担当者、実施日、確認する数字を残します。検索に関する変化は、同じ条件の期間で比較してください。Googleは変更の反映に時間がかかり、必ず目に見える変化が出るとは限らないと説明しています。
まずはサービス、料金、主要な対応地域のページを点検し、それぞれの不足を1件ずつ作業にしてください。記事数を目標にするより、依頼者が必要な答えを見つけ、実際の見積もり相談まで進めるかを確認することが、運用の基準になります。
WAKURUでは、HP・LPの制作や部分改修を支援しています。サービス、地域、料金、事例の役割を整理し、見積もり相談へ進むための構成と必要な制作範囲を相談できます。WAKURUのHP・LP制作支援



