不用品回収の広告費が高いと感じたら、クリック単価だけでなく、有効な問い合わせ1件と受注1件にいくらかかっているかを確認します。配信先のずれ、リンク先ページの説明不足、電話対応、成約率を分けて調べ、利益が残る範囲から予算を決めましょう。
月にいくら使うべきかは、受けたい案件の利益と受注までの実績によって変わります。この記事では、費用の計算方法、成果につながらない7つの原因、予算を見直す条件を順に解説します。
不用品回収の広告費を比べる基準
広告費を比較するときは、費用に含める範囲をそろえます。広告媒体に払う金額だけの見積もりと、運用代行費まで含む見積もりを、総額だけで比べないようにしてください。
費用 | 確認する内容 |
|---|---|
媒体費 | 広告の配信に使う金額、税の扱い、対象期間 |
運用費 | 設定、調整、報告などの業務範囲と料金 |
ページの制作・改善費 | 広告のリンク先ページの制作や変更の費用 |
計測などの費用 | 電話計測などに別料金があるか |
初期制作費と毎月の費用も分けます。制作費を何か月分に配分して比較するかを決め、その前提を記録しましょう。社外の広告費事例は、自社と地域、作業単価、費用の範囲が一致するとは限りません。広告予算の判断には、自社の有効な相談と受注の記録を使います。
問い合わせと受注の単価を計算する

Google広告の平均コンバージョン単価は、コンバージョンの総費用をコンバージョン総数で割って算出します。ただし、何をコンバージョンとして設定したかによって、その数値の意味は変わります。Google広告の平均コンバージョン単価の定義
経営上の比較には、広告画面の数値と別に「有効な問い合わせ」を定義しましょう。たとえば、自社が対応できる地域と作業についての相談を対象とし、求人、営業電話、重複した連絡を別に記録します。
次は相場や実績ではなく、計算方法を示す仮定です。ある期間の媒体費が10万円、クリック数が200件、有効な問い合わせが20件、受注が5件だったとします。
指標 | 計算 | 仮定の結果 |
|---|---|---|
クリック単価 | 10万円 ÷ 200クリック | 500円 |
有効問い合わせ単価 | 10万円 ÷ 20件 | 5,000円 |
媒体費による受注単価 | 10万円 ÷ 5件 | 2万円 |
さらに同期間の運用費が2万円なら、媒体費と運用費を合算した受注単価は2万4,000円です。制作費などを含める場合は、決めた配分額を加えます。問い合わせや受注が0件なら、この単価は計算できません。「0円」とせず、費用と0件だった事実を記録してください。
広告に使える金額は、売上から案件の直接費を差し引き、固定費と利益のために残す金額も考えて決めます。売上全額を広告獲得費の上限にしないことが大切です。
広告費が高くなる7つの原因

同じ「広告費が高い」でも、対象外のクリックが多い場合と、相談後に受注できていない場合では対策が違います。広告管理画面だけでなく、電話・フォームの受付記録、見積もり、受注を同じ期間で照合してください。
相談対象と検索語句がずれている
実際に広告が表示された検索語句を確認し、求人、自分で処分する方法、持ち込み先など、自社への依頼と異なる検索に費用が使われていないか調べます。対象外と判断した語句は、除外キーワードの候補になります。
ただし、単語だけで一括除外すると必要な相談も除外しかねません。たとえば「無料」を広く除くと、自社で受けたい「無料見積もり」に関する検索まで対象外になる場合があります。Google広告では除外のマッチタイプによって適用範囲が異なるため、検索語句の文脈と設定を確認します。Google広告の除外キーワードの説明
品目、地域、依頼の状況ごとに、リンク先で答える内容も整理します。品目別の相談には回収可否と料金条件、引越し前の相談には期限と作業範囲など、自社が受ける相談に合う説明を用意してください。キーワードを増やす前に、その検索から来た人が必要な情報を確認できるかを見ます。
回収できない地域まで配信している
地域別の費用と実際の相談内容を照合します。広告を見る人の現在地と、片付ける現場の所在地は同じとは限りません。遠方に住む家族が実家の片付けを依頼する場合もあるので、地域外の閲覧者を一律に無効と扱わないようにしましょう。
Google広告の地域設定では、所在地だけでなく対象地域への関心を含む設定があります。自社の案件に合う設定を確認し、地域外の相談がどのような内容だったかを受付記録で確かめてから調整します。Google広告の地域ターゲティングの説明
LPで費用と対応条件が分からない
広告のリンク先であるLPには、回収品目、対応地域、料金に含む作業、追加費用の条件を載せます。広告の安い料金だけを見た人が、どの条件で適用されるか分からない状態を改善してください。
「無料」と表示する場合は、見積もりが無料なのか、特定品目の引き取りが無料なのかを区別します。JAROは、不用品回収で無料と思わせた後に料金を請求する事例などに注意を促しています。広告と見積もりの説明に食い違いがないかを確認しましょう。JAROの不用品回収広告に関する注意喚起
広告で案内する内容 | LPで確認できるようにする条件 |
|---|---|
即日対応 | 受付時間、対応地域、当日の空き状況による条件 |
見積もり無料 | 無料となる範囲、有料となる場合の条件 |
回収料金 | 車両、作業員、階段、分別、搬出などの見積項目 |
金額を一律に示せない場合も、何を確認して見積もるかは説明できます。追加作業の費用は、作業前に見積もりと了承を確認する進め方を示してください。
電話クリックを問い合わせとして扱っている
電話番号が押された回数と、実際に受けた相談の件数を分けます。Google広告も、モバイルサイトの電話番号クリックを測る方法について、実際の通話そのものを測る方法とは区別しています。Google広告の通話コンバージョン計測の説明
管理画面で成果が出ていても、発信されていない、不在だった、営業電話だったという違いがあります。広告で採用している計測方法を確認し、実際の受付記録と照合してください。同じ人の電話とフォームが二重に数えられていないかも確認します。
連絡を受けても対応できていない
不在着信、フォーム通知、折り返しの記録を確認します。作業中に電話へ出られない場合は、折り返す担当と時間、別の連絡方法を決めましょう。フォームは送信完了画面だけでなく、担当者が通知を受け取れるところまで点検します。
広告に書いた受付時間と実際の体制が合っているかも重要です。受付できない時間に相談が集中するなら、配信時間と受付方法を合わせて見直します。増額する前に、今来ている連絡を受けられる状態にしてください。
見積もり後の成約率が低い
有効な問い合わせから見積もりへ進んだ件数と、見積もりから受注した件数を分けます。断られた理由は、価格、希望日、対応範囲、説明不足など、確認できた内容を記録しましょう。
理由が分からない案件を「価格負け」と決めつけて値下げするのは避けます。追加費用の条件が伝わらなかったのか、作業日を確保できなかったのかで、変えるべき点は異なります。少数の失注だけで全体の傾向を断定せず、記録を続けて検討してください。
利益が残らない案件へ予算を使っている
少量の回収と、家一軒の片付けを同じ受注単価で評価していないかを確認します。売上が大きい案件でも、移動、人員、処理などの費用が大きければ、広告に使える余地は小さくなります。
案件の種類ごとに、売上、直接費、受注獲得費を並べてください。受注数が増えても残る金額が減るなら、対象地域、最低料金、配信するサービスを見直します。小口案件をすべて止めるのではなく、移動や日程を含む実際の採算で判断しましょう。
月予算と見直す条件を決める
予算は、想定する受注数に対して使える獲得費から検討します。たとえば、案件の直接費を差し引いた金額が1件4万円あり、固定費と利益のために2万円を残すという仮定なら、集客に使える上限は1件2万円です。これは業界の基準ではなく、自社の費用と方針に置き換えるための例です。運用費などもこの枠に含めて考えます。
Google広告では、平均日予算を使うほとんどのキャンペーンについて、1日の費用上限は平均日予算の2倍、月の費用上限は30.4倍が基本です。予算の方式や月途中の変更などによって扱いが変わるため、設定条件を確認してください。平均日予算は、毎日の支出を一定額に固定する設定ではありません。Google広告の費用上限の説明
開始前に、確認する期間、使う費用の上限、対象外相談の割合や受注採算を見直す条件を決めます。計測が壊れている、電話を受けられないなどの不具合は、期間終了を待たずに対応してください。
広告とSEO・MEOの役割を分ける

広告費を下げるためにSEOやGoogleマップの整備を検討する場合も、制作や更新に使う費用と時間を含めて比較します。別の集客方法へ変えれば無料になる、と考えないようにしましょう。
利益が残っている広告の範囲は把握したうえで、対象外の配信や説明不足を改善します。料金や作業範囲がサイトで伝わらない問題は、広告以外の訪問者にも関係するため、ページの改善を併せて検討してください。
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